アリスお姉さんの思い出

僕が生まれ育ったのは、人妖の交流が深まっていた時代でした。人間が妖怪の土地に出向き、妖怪がこちらにやってくる。100年前なら考えられなかったことです。しかし、僕にとってはこれは自然なことです。生まれたころからそうだったので、そんな環境を自然なものとして受け止めてきました。僕達の世代は、そういう新しい人間の、第一代目だったのではないかと思います。

商人であった僕の父母は、時折河童の里に行って品物のやりとりを行っていました。寺子屋に通えるようになる前の僕は、両親について河童の里に向かい、里の宿に滞在していました。滞在中は技術者の学校や工房を覗き、若い河童たちに可愛がってもらっていたことをよく覚えています。本質はどうあれ、人間と妖怪の姿はとても似ていました。幼児のころの僕は、河童と人間の区別さえついてはいなかったように思います。人里にもたくさんの友好的な妖怪がやってきて、西洋の音楽を聞かせてくれたり、弾幕ごっこを披露してくれたり、僕を抱いて空を飛んでくれたり、……楽しい思い出が色々とあります。ふれあいの形は様々でしたが、僕が子供の頃には、妖怪というものが、確かに生活に根付いていましたように思います。僕にとっての妖怪は、怖いものではありませんでした。

そして、……記憶が正しければ、僕が10をようやく超えたころでしょうか。今に至るまで僕を縛り付ける最大の思い出が、このころに生まれました。あんな思い出が出来てしまったのも、人妖が交わる時代だったからに違いありません。人と妖怪が交わる時代だから、あの人を知ることが出来た。あの衝撃的な光景を、人ならざるものの激しい美貌を、幼い脳裏に焼き付けることも出来てしまったのです。

あの人のことを思えば、本当はもう、忘れなければいけない思い出なのでしょう。けれど、あのはしたない姿は、柔らかな肌色の丸みは、何年経っても僕の頭から消えていってくれません。毒のように感覚に染みこみ、あらゆる興奮をもたらします。僕の嗜好を規定します。僕はこれからも、あの日の光景を何度も思い返し、罪悪感と興奮に飲み込まれて、自慰にでもふけってしまうのでしょう。

あの人というのは、アリス・マーガトロイドさんのことです。人里にやってくる無数の妖怪の中で、ひときわ子供に人気があったのがこの人だったのです。僕が子供の頃はそうだったんです。正直に言えば、僕はこの人が大好きでした。

湖のように青い瞳。黄金の糸のショートヘア。粉雪のようにきめ細やかな肌。曲線を描く白いうなじ。繊細な魔性の指先。薄藍色の爪。青と白を基調にした衣服と、その下で膨らむ胸部と臀部のもりあがり。個々の芸術的なパーツが幾層にも折り重なり、現れてくる全体の調和が、彼女の美貌の本質でした。柔らかいほほえみと甘い香水の香りが、彼女の美貌に彩りを添えます。隙のない美人でした。それでいて、貧しい人里の子供に人形劇を見せてくれるような、心優しい一面もあるのです。僕は、いや僕達寺子屋の子供は、幼いなりに敬意を払って彼女のことをアリスお姉さんと呼び、実の姉のように、あるいは肉親さえも超えて、あこがれ慕っていました。

魔法使いである彼女は、幼い日の瞳に、まるで生き物ではないなにかのように映っていました。それなりの理由もあります。犬にも人にも美しいところはありますが、同時に醜いところもあります。どんな動物でも、人でも、妖怪でもそうです。しかし、アリスお姉さんからは、そのような醜さとか汚らしさに分類されるものを、どうしても見出すことが出来なかったのです。だから僕は、肯定的な意味で、アリスお姉さんを生き物ではないように感じていたのです。彼女の操る人形もまるで生きているような完成度でしたから、どちらが人形か、分からなくなる瞬間もありました。

細指が操る人形よりも、ますます人形めいたアリスお姉さんは、僕の心をからめとり、虜にしていきました。アリスお姉さんがそうしたのではなく、複雑に絡み合った美貌の網に、僕が勝手に絡めとられていったのです。実際、会話をしたこともあまりありませんでした。合同で花束を渡して、笑顔で受け取ってもらった時ぐらいです。そうでもなければ、会話する口実もありません。アリスお姉さんにとっての僕は、大勢いる観客の一人だったことでしょう。それでも、燃え上がるような感情には、全く変わりがありませんでした。……あの時の僕は、気恥ずかしさもあって、その気持ちをはっきり認めようとはしていませんでしたが、これは僕の初恋だったと思います。

僕と同じく、アリスお姉さんの虜になった少年は、それこそ数えきれないほどいました。僕を含めたそういう少年たちは、いつの間にかお互いにゆるやかな仲間意識を持ち始めます。僕の通っていた小さな寺子屋にも、アリスお姉さんのファンクラブのような友達グループが自然と生まれていきました。僕はいつの間にか、その一員となっていました。毎週の水曜日、寺子屋が終わると自然に集まり、人形劇が行われる広場に向かいます。僕たちはすでに10を超えていました。男が人形劇を見る照れくささから、思いに反して遠巻きの位置に座り、アリスお姉さんの人形劇を楽しみながら、同時にアリスお姉さんという芸術を楽しんでいたのです。

いや、はっきり言えば、単に楽しんでいると表現が通用するような大人しい鑑賞態度ではありませんでした。無垢な少年を装いながら、アリスお姉さんという美を執拗に視姦していたのです。心の奥底でアリスお姉さんをメスと捉え、密かに欲情していたのでした。誰もはっきりと口にはしていませんでしたが、少年たちの目にはそういう色があったように思います。

アリスお姉さんは僕達に無防備でした。僕達を子供として見ていて、男としては見ていませんでした。しかし、10を超えるころには、どんなに弱々しい童子も、男としての欲望に目覚めるものです。ああ、そうです。僕たちは、アリスお姉さんの人形劇をろくに見もしないで、アリスお姉さんの身体ばかりを見ていました。それでいて無防備なあまり、アリスお姉さんは、僕達の変質者めいた目線に気づかずにいるのです。僕達が、あの服の下を、汗の香りを、抱いた時の体温を、妄想しているのだと気づきもしないで、可愛らしい人形劇を披露してくれるのです。

そうしてアリスお姉さんを眺める夢の様な一時が終わると、僕たちはそれぞれ帰路について、家の中の、奥まった自室に直行して、溜まった煩悩に悶々としながら身体の火照りが去るのを待つのです。僕はこのとき、まだ精通を迎えていませんでした。自慰のやり方も知らずアリスお姉さんに欲情して、ペニスを大きくしたまま、どうすることも出来ずにいたのです。

アリスお姉さんが、天狗のようなミニスカートを履いていたら、僕達の煩悩は恐ろしいまでに過熱していったのでしょう。胸元がはだけるような服や、肩が見え隠れするような服を着ていたとしたら……。しかし、アリスお姉さんが身につけていたのは、美しいながらも保守的な青のロングスカートでした。顔と首筋、手の先のほかは素肌も見えず、それが一応の歯止めになっていました。アリスお姉さんの身体は、あの瞬間に至るまで、僕達にとっては神秘でしかなかったのです。アリスお姉さんは、姿形こそ人間に似ていますが、数百年の時を生きた妖怪の女性です。一方僕たちは、何の取り柄もない人間の子供。内側を覗くことは、一生かかっても叶わないことなのだと、諦めのような感情を既に抱いていました。

しかし、その諦めが、偶然の重なりによって破られてしまった。アリスお姉さんの見てはいけない場所を、僕たちは一回だけ見ることが出来た。それが僕の一番の思い出。いくら時が経とうとも、この時の記憶は、色褪せることがありません。あの時、あのまま、あのにおいまで、僕の身体に染み付いて、妄想のかなたで、何度でも味わうことが出来るのです。

寺子屋の授業が終わり、友人たちと一緒にアリスお姉さんの人形劇を見に行く、その道中でのことです。おしゃべりで乱暴な友人の一人が、今日に限って会話にも入らず、何故だか静かに黙っていました。変なものでも食べたのかと、あまり気にしていなかったのですが、突然僕達に向かってこんなことを言い出したのです。

「おい。お前ら。人形劇が終わったら、俺と一緒に、アリスお姉さんの跡をつけてみないか」

言い出すべきか本人も褒められた提案ではないことを自覚していたのでしょう。その声はわずかに抑えられていました。別の友人たちは足を止めて目を丸くしています。

「跡を? 何でまた」
「だって、気になるだろ。アリスお姉さんって、ふだんどういう生活をしてるのか。俺たち、アリスお姉さんの家だって知らないんだぜ」
「……確かに。アリスお姉さんって、どんな家に住んでるんだろう」
「ちょっといいところも見えちゃうかも」
「少し面白そうだな」
「俺も興味ある。お前らと違って、ちょっとだけだけどな」

他の友人たちも同じことを考えていたのでしょうか。食いつきは驚くべきほどに良く、話はスムーズに受け入れられていきます。僕は驚いて、ぽつりと口をはさみました。アリスお姉さんは、僕にとって、あまりに完璧な女性だったので、私的な領域に立ち入るのはなんとなく気が引けたのです。

「でも、いいのかな、勝手に跡なんかつけて」

しかし、そんなことを言いながら、僕自身、興味を隠せずにいました。跡をつければ、アリスお姉さんの意外な一面が見られるかもしれない。油断したアリスお姉さんが、見せてはいけないものを見せてしまうかもしれない。そんな欲望が、僕の中で燃え始め、言葉とは裏腹に、意識の隅々まで延焼しはじめたのでした。言い出しっぺの友人は、笑ってアイデアを正当化します。

「いいんだよ。貴族の男は女の家を覗くって、こないだの古典でやっただろ。垣間見ってやつだ。貴族がやるんだから、俺達がやってもいいだろ」
「……そんなものなのかな」

そう言いつつも、僕は反論をしませんでした。このままみんなで跡をつける展開になることを心の何処かで望んでいたのです。そして結局、その通りになりました。人形劇の後にアリスお姉さんの跡をつけることになりました。垣間見を引き合いに出した彼の意見は、本当は穴だらけだったのかもしれません。しかし、どんな穴のある意見であっても、自分のすることに正しさを与えてくれるなら、採用してしまうのが僕達という生き物なのでした。

アリスお姉さんの人形劇は、前々から人里の評判となっており、今日は200人近い子供たちがアリスお姉さんの周りに集まっていました。アリスお姉さんは華やかですが、魔法使いという種族がそうさせるのか、内向的なところもあります。そのため、日に日に多くなる子供達に圧倒されていたようですが、それでも楽しさを振りまくため、百合のように慎ましく微笑みながら、いつものように劇を終わらせたのでした。劇が終わると、小さい子供たちが群がってきます。お話をしたり、プレゼントを渡したり。当然のことながら、アリスお姉さんは大人気です。もっとも、アリスお姉さんに遠慮無く話しかけられるのは、僕達よりもさらに幼い本当の子供たちだけで、僕達のような成長途上の子供は、心のどこかにあるやましさのために、アリスお姉さんに話しかけることをためらってしまうのでした。今日という日は、それも格別です。

そして次第に子供達が去っていき、アリスお姉さんは帰り支度を始めました。僕たちは一旦帰るふりをして、少し離れた場所からアリスお姉さんを監視します。革製の茶色いかばんに道具一式を詰めた後、アリスお姉さんはわずかに完璧さを崩し、あくびをする口元を手で抑えました。そして屈伸をして、人里の街路を歩き始めるのです。そのころの僕達からすれば、アリスお姉さんは文字通り「お姉さん」でしたが、その身体は華奢で、体格は人間の少女と殆ど変わりありません。人形やプレゼントが詰められた重いかばんにわずかにふらつきながら、和風の人里には不似合いな茶色いブーツで、土の道を歩いて行くのです。

しばらくは、特に面白いことも起きませんでした。アリスお姉さんは、薬屋や外来道具屋を覗いた後、服屋で布を見繕い、大きな商店で茶葉や小麦粉などを買ってかばんの中に詰めました。魔法使いというものは、食事をしないでも生きていけるものだと聞いていましたが、楽しみのために食事をすることは、珍しいことでもないようです。僕はアリスお姉さんの日常風景を見ながら、その桜色の唇でどのようにパンを咀嚼するのか、そんな妄想にさえ、どきどきとしていたのです。

そして、一通りの買い物を済ませると、さらに街路を進んで人里の外に出ました。空を飛ばれてしまうのではないかと思いましたが、空を飛ぶことはありませんでした。僕は顔を見合わせ、お互いの疑問を無言のうちに共有しましたが、アリスお姉さんが歩いてくれることは、僕達にとっては幸運でした。街を出てからのアリスお姉さんは、町中よりも少し早足で、身体の小さな僕などは、ついていくために小走りをしなければいけないこともありました。

杉の木の裏に隠れ、アリスお姉さんの後ろ姿を見守りながら、僕達はだんだんと人里を離れていきます。一昔前なら危険な行為だったのでしょうが、人妖が融和したこの時代、取って食われることはそうそうあることではありません。アリスお姉さんはやがて森に入り、僕達もそれに続きます。森の中は薄暗いので、アリスお姉さんとの距離は、少しだけ詰めることが出来ました。

そうして無言のまま、アリスお姉さんの跡をつけ続けます。人形劇を行ったうえに重いかばんを持っていたことで疲れているのか、アリスお姉さんには警戒心がなく、僕達に気づくことはありませんでした。しかし、森に入って数分のところで、アリスお姉さんは急に立ち止まります。僕たちは気づかれたのだと思い、慌てて木陰に身を潜めます。しかし、アリスお姉さんは周りを確認するだけで、僕達の方に歩いてきませんでした。その代わり、わずかに道を外れて、木々の開けた場所に進んでいったのです。

天を覆う草もなく、森にあいた穴からは青空が覗き、日中の光が降り注いでいるような開放的な場所でした。太陽の光で、足元の雑草が青々と輝いています。光があふれる場所では、アリスお姉さんの金髪がことに美しく輝きました。僕は胸を高鳴らせながらその姿を見ていましたが、それを押しのけるかのように、僕の心には疑問のようなものが芽生えてくるのでした。

アリスお姉さんはあんなところで何をするつもりなのだろう。日光浴でもするのか、重量のあるかばんに疲れて休憩でもするのか。僕達は物音を立てず、物陰から見守ります。アリスお姉さんは、大きなカバンを木の幹に立てかけ、落ち着かない様子で辺りを伺います。そしてこちらに背を向けたまま、青いロングスカートをそっとめくり、その中に手を入れてしまったのでした。突然出来事に、僕は声を漏らします。

「え……」

僕は目を疑いました。アリスお姉さんは、慌てるような速さで、下着を脱ぎ始めていました。スカートに手を入れたアリスお姉さんは、黒のストッキングと白いショーツに手をかけ、ふくらはぎの辺りまでするすると下ろしていったのです。普段見ることのできないアリスお姉さんの足の肌色が、僕の目に無遠慮に飛び込んできます。

「マジかよ……」
「嘘だろ……」
「……ついてきて良かった」

僕の友人たちは、微小な声で各々つぶやきながら、いつの間にか目を血走らせて、アリスお姉さんの脱衣に目を奪われていました。とはいえ、長いロングスカートが邪魔をして、中々肌色は見えません。もどかしい思いをしながら、じっと見つめています。そして、ショーツとストッキングをふくらはぎの辺りにまで下ろすと、今度はロングスカートを腰まで完全にめくりあげて、恥じらいもなく、全てを僕達に見せてしまいました。……僕はこうして、アリスお姉さんの2つに割れたお尻を目撃してしまったのです。

真っ白な肌にわずかな桃色が乗っていました。白桃のような柔らかな丸みがあり、ほどよく肉づいています。顔を埋めれば、この世のものとは思えないほど甘り果実の香りがするのではないか、そんな風な妄想が自然の湧き出てしまうほどに、アリスお姉さんのお尻は綺麗だったのです。腕よりもはるかにもっちりとしたふともも、膝の裏の官能。それが全て、憧れのアリスお姉さんのものであるという事実が、僕の心を燃え上がらせていきました。

この時既に、僕のペニスの勃起は、限界付近の極限にさしかかっていたように思います。友人たちも、まともな判断が出来ないほどに興奮していたようで、木陰からわずかに動いて、位置を変えようとしていました。アリスお姉さんに見つかる。見つかったら嫌われてしまう。そんな危機感のために、僕は小声で友人に言います。

「何してるのさ。近づいたらバレちゃうよ……」

しかし友人は、僕を共犯者にしようとします。

「……もっと良く見たいだろ」
「……それは」
「そんなことを言うならお前は帰れよ。一生後悔しても知らないけどな」

そうして僕は何も言い返せなくなって、……いや、その言葉の前から、既に僕は同類でした。僕はアリスお姉さんの裸が見たくてたまりませんでした。こちらの方向はアリスお姉さんに対して後ろ側になるので、見ることが出来るのはお尻だけです。しかし、ショーツを下ろしたということは、お尻だけでなく、よりエロティックな場所……、すなわち、アリスお姉さんの陰部が外に晒されているということになるのです。まだ子供であった僕は、母親以外の女性の裸をまともに見たことがありませんでした。

「おまんこ」が見たい年頃です。「おまんこ」に恋焦がれる年頃です。初めて目撃する他人のそれが、憧れのアリスお姉さんのものだったとしたら、果たしてどれだけ幸せになれるのでしょうか。結局ボクは、アリスお姉さんの「おまんこ」が見たくてたまらなかったのです。こうして僕たちは暗黙のまま息を合わせ、遠くの木陰から近くの草むらにまで、覗きのスポットをずらしていったのです。

アリスお姉さんは、僕達に気づくこともなく、その場にしゃがみこんでしまいます。僕たちは物音を立てないように、爆弾の上でも歩いているかのように、一歩一歩慎重に足を進めていきました。そうして近づく度に、アリスお姉さんの柔らかなお尻が良く見えるようになります。アリスお姉さんの息遣いが、こちらにも伝わってくるような気がします。アリスお姉さんはしゃがんだまま、さらに大きく足を開き……、そしてとうとう、見えてしまったのです。お尻の下に見える黄金色の芝生。薄い陰毛の奥に見えるのは、わずかに小陰唇が出た「おまんこ」。僕はもう10を超えていました。アリスお姉さんの子作りの穴を見てしまったことで、僕のペニスは着物の中で破裂してしまうそうな程に膨らんでいきました。限界は既に超えてしまったようです。

しゃがんだアリスお姉さん。その腰の下に真っ白なおもちが2つあって、その合間に性行為のための場所が存在している。空の陽光が、地面の草で照り返され、アリスお姉さんの陰毛をわずかにきらめかせます。その陰毛に隠された大陰唇の肉は、色素の全く沈着することがなく、お尻や首筋同様、雪のように白い色をしていました。わずかにはみ出た小陰唇は、アリスお姉さんの姿に似合わない露骨な淫靡さがありましたが、それがかえって、僕の情欲をかきたてます。僕はそこをまじまじと見ていました。初めてまともに見る女の人のそこを、草むらのかげでまじまじと観察していたのでした。僕はそこにしばらく目を釘付けにされていましたが、隣から布擦れの音がすると、そちらをそっと流し目で見ました。

「ふぅ、ふぅ……」

そこではなんと、僕の友人が、ペニスをしごいていたのです。僕はうぶな方で、女の人の裸が見たくてたまらないのに、この瞬間まで自慰のやり方を知りませんでした。きょとんとする僕に、友人は得意気に言います。自慰をしていることが、大人のステータスであるとでも言いたげな表情でした。

「お前もやってみろよ」

僕はなぜかそうしなければならない気がして、着物の中のペニスを握り、友人の真似を始めました。今思えば、本能のようなものだったのではないかと思います。極上の女性の痴態に興奮しつつも、交尾を求めることが出来ない弱い少年が、その全ての性欲を、初めてのオナニーに向けてしまったのです。さもなくば、僕のペニスはパンクしてしまったことでしょう。アリスお姉さんのおまんこを見ながら、自分のペニスを触る。初めてやってみた行為でしたが、とても気持ちよかったことを良く覚えています。僕はそのままペニスを擦っていましたが、アリスお姉さんの様子は少しづつ変わっていきます。アリスお姉さんは何も、僕達におかずを提供するために脱いだわけではありませんでした。

「んっ……」

色っぽく、まるで喘ぎ声のようにアリスお姉さんは呻きます。アリスお姉さんはめくり上げたロングスカートの生地をぎゅっと握りしめながら、お腹に力を入れているようでした。そうして、ココア色に染まったアリスお姉さんの肛門がゆっくりと広がっていき、チョコレートのような塊がわずかに顔を見せたのでした。それはアリスお姉さんの便でした。

「ん、はぁ、はぁ、んん……! はぁ、はぁ、嫌だわ、最近便秘気味なのよね……!」

そこで僕はようやく全てを理解しました。アリスお姉さんは、街を出るあたりから、たまらない便意に襲われていたのです。人目につかない場所で排泄をするために、早足で森に向かい、人目につかない奥まった場所で排便を始めたのです。確かに森の中であれば、人通りが少ないので、野外排便をしてもそうそう見つかりません。アリスお姉さんのアナルはさらに広がり、皺が完全に無くなってしまいました。それでも便は出ることなく、頭だけがちょこんと肛門から出ている状態です。

僕にとってこの光景は、とても衝撃的なものでした。完璧で、綺麗で、汚いところなんて何もないのだと空想していたアリスお姉さんが、排泄をしてしまうなんて思わなかったからです。心のどこかで、アリスお姉さんは排泄をしないものだと考えていました。魔法使いだから、うんこはしなくてもおかしくないと……。でもアリスお姉さんは、僕達の目の前で、大きな便を産んでいるのです。便秘の過程で膨らんでいったのか、太くて固いその便は、アリスお姉さんのアナルを広げたままなかなか出ることもせず、岩のように頑固にそこに居座っています。そのうち、前の方も気が緩んできたのか、アリスお姉さんの性器は、じょぼじょぼと音を立てながら、黄色いおしっこを雑草に向けて放出し始めました。アリスお姉さんの髪と同じ黄金色です。僕達と同じ色の尿を、アリスお姉さんもしていました。

「ん、ふぅ、もう、出てよ……。ん、んっ、ンン……!」

そしてアリスお姉さんは、右拳を力強く握りしめ、お腹に力を入れます。そしてようやく、ずるずると大便が動き始めました。バナナよりも太いアリスお姉さんの便が、一繋がりになって草の上に落ちていきます。先端が地面に付いてしまったので、アリスお姉さんはお尻を動かします。長い長い便はそうしてとぐろを巻き、20センチほどの長さまで伸びていった後、ようやく肛門に切られてぽとりと地面に落ちました。この大便が栓のようになっていたのでしょう。その後、ころころとした丸いうんちがぼとぼとといくつか落ちて、その後にはさらに緩いうんちが、びちびちと音を立てながら大便の上にかかっていきました。アリスお姉さんの大便は、両手でもってもこぼれてしまうほどの量です。アリスお姉さんが、それだけの排便をしたということが、僕にとっては衝撃的でした。

普通なら汚い光景だったのでしょう。でも、アリスお姉さんの排泄にはある種の美しさがありました。美しいものが汚れていく倒錯美です。人形のように綺麗なアリスお姉さんが、尿道から尿をして、肛門から便を吐き出す。食べ物を食べるのですから、思えば当たり前のことですが、アリスお姉さんという妖怪に完璧さを見出していた僕は、そういう汚らしい行為をアリスお姉さんがしているのだという事実に、倒錯を見出してしまったのです。

僕は思い切りペニスをしごきながら、草むらの中で前のめりになっていました。友人の先走りに警戒心を抱いていた僕が、一番前線でアリスお姉さんに発情していました。大便を吐き出したアナルをセックスを終えた後のようにぱくぱくと動き、黄金色の陰毛からは尿がしたたっていました。僕はもっと良くおまんこを見たいと思って、さらに頭を前に突き出します。

しかし、そこでバランスを崩してしまい……、ペニスを握ったまま、前のめりに身体が傾いていったのです。

「あっ……!」
「ちょっ、おい……!」

友人が僕の着物を掴みます。しかし、声を出した時にはもう遅く、僕は草むらに倒れこんで、がさがさと大きな音を立ててしまいました。排便に集中していたアリスお姉さんも、この音にはさすがに気づいて、真っ青になって僕の方向に振り返ります。アリスお姉さんの青い瞳が、倒れている僕を見ました。そしてアリスお姉さんの視線は、その後ろに隠れていた僕の友人たちの方へと向かっていきます。状況を把握したのか、アリスお姉さんの顔が赤くなっていきます。そして再び、視線は僕に突き刺さりました。一ミリも動けません。アリスお姉さんの綺麗な顔を見上げながら、ペニスを握って固まっています。

「あなた、たち……、私の人形劇を見に来てた……。どう、して……」

アリスお姉さんはそう言って、信じられないものを見るかのように僕のころを見下ろしています。花束を送ったことが印象に残っていたのでしょうか。……こんな状況にもかかわらず、僕は、アリスお姉さんに存在を認知してもらっていたことに、場違いな喜びを見出してしまうのでした。震える声で、アリスお姉さんは続けます。状況を咀嚼したために、赤い顔はますます赤くなり、サファイアの瞳は涙でうるんでいくのでした。

「覗いてたのねっ……! しっ、信じられない……!」

僕達を見る目は、単なる軽蔑ではありません。困惑と恥辱と動揺と軽蔑をミックスブレンドしたような顔をしています。なじることも、諭すことも出来ず、桃色の唇を震わせています。アリスお姉さんは、僕達のことを男として見ていませんでした。人形劇を見に来るいたいけな子供として見ていたのでしょう。そんな僕達が、アリスお姉さんの排泄姿を覗き、その官能で自慰にふけっていたという事実が受け入れられずにいるのです。その上、見られたのは排泄姿です。もっとも汚らしくて、アリスお姉さんのような清潔な女性なら、一番見られたくなかった姿のはずです。だからあんなに真っ赤になりながらも、声を震わせていたのでしょう。アリスさんはスカートを下ろしつつ、僕達を叱ります。

「ねえ、あなたたち、何で私が怒ってるか分かる? こんなところを覗くなんて最低のことよ……! あなたたちにだって、それぐらいの常識はあるでしょう……!? ねえ……? 私、あなたたちのために人形劇をしてたのに、こんなことされるなんてあんまりよ……! そうでしょう……!?」

動揺を抑えこむような口調。真っ赤になって、額から汗を流すアリスお姉さんは、想像を絶するほど官能的で……。そうして僕は、一瞬前に、謝罪の言葉を漏らしました。

「はぁ、はあ、アリスお姉さん、ごめんなさい……」
「……悪いとは思ってるのね。あのね、あなたたち、もし他の妖怪にこんなことしたら、場合によっては、殺されてたかもしれないん、だか、らっ……?」

ごめんなさい。

そこで僕がした謝罪は、してしまったことではなく、してしまうことについてでした。こんな状況にもかかわらず、我慢が出来なかったのです。僕は雑草の上に寝転がったまま、握りしめたペニスがどくどくと脈打つのを感じていました。初めての射精を行ってしまったのです。圧縮されたミルクのようなものが、元気よく飛び出て、アリスお姉さんのブーツに次々とかかってしまいます。アリスお姉さんの顔がひきつってしまいます。ああ、ごめんなさい。かけるつもりはありませんでした。興奮の末に勝手に飛び出たものが、意図せずかかってしまったのです。僕はこうして、アリスお姉さんで精通を迎えてしまいました。

「……ッ!? 私のブーツが、こんな、酷い……!」

アリスお姉さんはそれで僕達に耐え切れなくなったのか、排泄したばかりの下半身を拭くことも出来ず、ショーツやストッキングを上げる余裕さえなく、精子で濡れたブーツで歩き、逃げるように僕達から離れていきます。そして茶色いかばんの取っ手を握り、木々の葉の合間から空へと逃げ去ってしまいました。アリスお姉さんの瞳には嫌悪感のようなものがあって、そこからあふれた水晶のような涙が、しとしとと頬を伝っていたのでした。

僕はアリスお姉さんを泣かせてしまったのです。

それからしばらくの間は、アリスお姉さんは人里に現れませんでした。アリスお姉さんが来なくなった理由について、人里の子供たちは様々に噂していました。真実を知っているのは僕達だけです。僕達だけの秘密です。覗きをしたせいで、人間のことが嫌いになってしまったのかと思い、そのことに罪悪感を覚えたこともありましたが……。そのことを周りに明かす勇気は、幼い僕達には無かったのです。

それから次第に、アリスお姉さんの話題も別のニュースに押し流され、アリスお姉さんのこと自体、人の心から消えていってしまいました。ファンクラブのような横のつながりも、自然と解消されていきます。一緒に覗きをした友人たちも、別の妖怪に夢中になったり、人間の女の子に恋をしたりしました。しかし僕は、今日に至るまで、アリスお姉さんのことを忘れられずにいます。アリスお姉さんのことしか考えられずにいます。あの桃尻の柔らかみ、香り立つような性器の形、はしたない排便の姿、恥じらう赤面の可愛らしさ。その全ての瞬間を、今この時でさえ、活動写真のように思い起こすことが出来るのです。

あの時10を超えたばかりだった僕は、すでに20を超えています。両親の手伝いに明け暮れる中、小規模な商談も任されるようになり、半人前ながらも大人として認められるようになりつつあります。

あの経験は僕の嗜好を徹底的に歪めてしまいました。見てはいけない女性の姿、特に、排便の姿に興味を引かれます。さすがに今は分別もつき、女性の排泄姿を覗くようなことはしていません。しかし、売春婦に代金を支払い、排泄姿を見せてもらうことはあります。あの時のことを思い浮かべながら自慰した経験は、すでに数えきれないほどとなっています。しかし、自慰をしても、プレイをしても、精通の時の興奮を超えることは出来ませんでした。全ては焼き直しでしかなかったのです。

アリスお姉さんは最近になって、また人里で人形劇をやるようになったようです。彼女は魔法使いです。10年以上前と同じような、少女の姿で人里を歩いているはずです。向こうが顔を覚えているかは分かりませんが、さすがに堂々と見に行くことは出来ませんし、子供に混じって大人が見るのも気が引けるように思いました。だから僕は、アリスお姉さんの人形劇を見に行っていません。いや、それは、単なるごまかしなのかもしれません。本当は、アリスお姉さんに会った時、我慢できなくなることが怖いのかもしれません。僕の心のなかには、あの時盛り上がったアリスお姉さんへの性欲が、いまもくすぶっては時折燃え広がっています。久々のあの美しい姿を見たら、覗き以上に取り返しの付かないことをしてしまいそうで怖いのです。

そう思って僕は、商店の2階の窓から人里の商店街を見下ろします。そうして僕は、町中で子供たちに囲まれながら苦笑するアリスお姉さんを、人の群れの中から見つけ出してしまうのでした。黄金色の髪の毛。青色のロングスカート。全てがあの時のまま、全てが美しいままでした。僕はあわてて窓を閉めます。血を集め始めたペニスが、着物を盛り上がらせるぐらい膨らんでしまったからです。僕にとってのアリスお姉さんは、それほどまでに、欲情と結びついているのでした。

僕は深呼吸をして、畳の上に寝転がります。落ち着こう、落ち着こう、落ち着こう……。せっかく人形劇を再開してくれえたのに、もう一度嫌な目にあわせるわけにはいかない。それに、今は大人なのだ。大人の僕があのようなことをすれば、出るところに出るほかなくなるだろう。

そうして僕は、アリスお姉さんのことを忘れようとしましたが、煩悩は煮えたぎり、膨らむばかりでした。そうして僕は起き上がり、商店の階段を降りていきます。商店街に出て、アリスお姉さんがいた方向を見ました。アリスお姉さんは、子供達に手を降っています。人形劇を終えて、自宅に帰るつもりなのでしょう。僕はそうして、昔と同じように、アリスお姉さんの後をつけ始めました。喉の渇きを潤すために、僕には彼女が必要だったのです。その恐るべき事実に、とうとう気がついてしまったのでした。
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